祖母・傾山の湧水を水源とする番匠川は、大分県本匠村、弥生町、佐伯市を流れ、そして 佐伯湾へそそぐ。その38キロメートルの清流は多くの生き物を育み、人々の生活を支えてきた。 柔らかな新緑の薄緑が水面に写る頃、風景は温もりを取り戻していく。
国道10号線沿いにある「道の駅やよい」と番匠川の間の畑には、一面の菜の花畑が現れる。農閑期の 畑を利用して植栽されているのだろうが、国道沿い現れた黄色い絨毯に少し驚かされた。
番匠川の河原にも、ところどころに咲いていて、まだ眠り覚めやらぬ川面に黄色い花が浮かんでいた。 取り残された中州に、春を待ちわびたように咲く菜が一群れ二群れ。春はそこいらで綻んでいた。
(2002年3月)