挿し芽に利用する挿し穂は、春に行う摘葉で出た茎節を使います。 写真のように一株でかなりの量を摘むことになりますので、これを利用します。 摘んだ直後に挿し芽してもかまいませんが、日陰の涼しい場所に一日置くことによって 根を出そうとする体質に変わり、発根しやすくなるようです。
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1の写真は6本並べて挿したものです。市販されている株はこれぐらいの密度で植えられているものが 多いです。それというのも生産者は挿し芽してからあまり時間をかけないで商品化しなければならな いだろうからと思われます。
2と3の写真は3本を少し間を空けて挿したものです。1のような密度で植えて育てると、 数年たつと根詰まり状態になってきますので、初めは少し貧弱に思えるぐらいの感じで育てて いくことをおすすめします。また3のようにペットボトルを利用した鉢を利用すると発根する 様子が分かります。
方法は3本づつまとめて1組にします。まず各茎節間に隙間を作るために、間に水苔を一本入れて 重ねていきます(写真1〜3)。そしてそれをまとめるようにして、もう一度水苔で包み、 最後に輪ゴムで軽くとめます。(写真4)3本1組にしたものを3つ作り(写真5)、それを1鉢分として ビニールポットなどに入れておきます。(写真6)
直射日光の当らない涼しい場所に置いて、乾かさないようにします。土と違って水分量が 分かりやすいというのも水苔の良いところです。また写真7のように、水苔の挿し床に そのまま挿す方法もあります。いずれの方法も発根するまでは施肥はしないで管理します。 また商品名「ルートン」などの発根促進作用のある植物ホルモン剤を使用する場合は、 水に流れないように注意しなければなりません。
約1ヶ月後に発根します。根がでるまでは肥料は施しません。成長期ですので、新芽が出てきたら 発根したと思っていいでしょう。
土に直接挿した場合は、そのまま利用したビニールポットで育てて次ぎの年の春に植え替えをします。 成長の度合いによっては秋の成長期に一回り大きい鉢に植え替えてもいいでしょう。また秋には 蕾を着けるものも出てきますが、株を大きくするために蕾は取り除いたほうがいいと思います。 ですから秋の芽摘みはしません。
水苔を利用したものについては秋の成長期に鉢上げをします。約2ヶ月間の成長期に 土で育て、冬越しをさせるというのが一般的なようです。 それは暑い夏を前に、根を痛めるような作業はしたくないということからだと考えます。しかし 発根後しばらくしてから鉢上げして、涼しい環境で育てるのもいいかと思います。
用土については 「土・肥料について」をご覧になってください。 どのように植えるかについては一本づつ挿したものも、三本まとめて水苔に包んだものも、 上記「土の直接挿す方法」の写真2のように3方向に向けて挿すといいでしょう。 株が育って大きくなったのをイメイジして植えるといいかと思います。
秋に鉢上げしたものは次ぎの年の春の植え替えはしないで、そのまま育てます。また どの季節においても、病気などで緊急をようする株の更新をしなければならない場合は 上記の方法で行い、成長期に準じた環境の元で管理するようにして下さい。