津久見湾、冬。 海の風景ほど変化を見せてくれるものはない、と思う。 あの夏のキラキラした感じは、どこに行ってしまったのだろうか。 アレハマボロシ!
いや、これが本当の姿。 僕達は頭のどこかで、この風景を避けているのかもしれない。
メメントモリ。死を想え。 冬支度のできた風景は、いまだ夏をひきずっていて、 そこいらにその想い出を残している。 喪に服したような公孫樹の木の下の黄金色の悲しみがそうだ。 その悲しみの欠片をひとつひとつ拾い集めては また来る季節のことなどを考えている。 (12月21日)