八戸。
地名の由来は、昔この地域に「月ノ戸」「鷹ノ戸」「庄五郎戸」「駒戸」
「間戸」「瀬戸」「広戸」「横戸」の八つの戸があったとことからと伝えられている。
津久見市から林道を車で40分程の山の中に八戸はある。
出口のない不安、そして恐怖。
杉木立の薄暗い道に突然現れる光柱。
光と影が僕を現実から遠ざける。そして迷い込む。
少しの不安と恐怖。全ての感覚は研ぎ澄まされてゆく。
南京虫に悩まされ眠れぬ夜を過ごした安宿の朝、
確かに僕はこんな感覚で天井を眺めていた。
風の音と木戸から漏れる光。
それだけの世界。
何かが聞こえてくる、あるいは見えてくるのではなくて、
聞こうとし、見ようとする。
こんな空間では感覚は解き放たれる。
それは自由ということなのかもしれない。