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植替え

植替え

植え替えの目的

「どこに置いて育てるか」では温度・湿度・遮光率・日照時間などのおもに外側の環境に ついて述べてきました。この項では、土の中で外からは見えない根の環境についてどうするか を述べます。

我々人間の場合もそうなんですが、成長と環境というのものは密接に影響しあっています。 元来、着生植物であるシャコバサボテンの根は、木や岩の上に根を張り 四方八方自由自在に成長できたのですが、日本の風土環境での栽培を容易にするために 狭い鉢の中に押し込められ土に覆われてしまったのです。シャコバサボテンの 栽培で一番注意しなければならないことは「根腐れ」だということは、この根の成育環境 の大変化を考えれば当然のようにも思われます。

その土ですが、水や肥料、薬剤などで一年もすれば本来求められる効果を失っています。 あるいは土というよりも泥といっていいようなものもあります。これが根に良いわけがありません。

また、狭い鉢の中に押し込められた根は行き場をなくして、絡み合って鉢いっぱいになっていて 根腐れしてもしかたない状態になってしまっています。このような悪い環境を改善するために 植え替えを毎年行います。他の鉢植え植物では「根が張りすぎてしまった場合に植え替える」 などと言われますが、シャコバサボテンでは毎年行うことによって、根を本来の成育環境に 近づけて根腐れを予防します。

植え替えの時期

シャコバサボテンが冬の休眠期から醒め、成長しはじめてから少し過ぎたあたりが 一番良いようです。成長をはじめたばかりの頃ですと、出鼻をくじかれるのかその後の 成長に障害がでる場合もあります。夜間の気温が15℃になる4月中旬から下旬が 最適だと言われています。

植え替えの方法

シャコバサボテン5_2.JPG

用土は乾いた状態で行います。(植える時は用土を湿らせます。) まず根鉢を出来るだけ崩さないように鉢から抜き出します。

鉢底の水抜きの穴を押すとそのまま抜ける場合がありますが、 根が張りすぎて抜けにくい場合は鉢に沿って割り箸などをいれて、鉢と土の間をあけます。 プラスチック製の鉢でしたら、鉢を押すようにして、根鉢を柔らかくしてから抜きます。

しゃこばさぼてん5_3.JPG

根鉢の土を、半分ほど落とします。このとき根を痛めないように注意します。割り箸やゴルフのティー などで少しずつ落としていきます。 からまっている根は解くようにします。あまり時間をかけすぎますと 根が乾いてしまいますので注意します。

長い根は切り詰めます。ハサミは念のために消毒したほうが良いでしょう。 腐ってヌルヌルした根がないか、臭くないかなどを確認しながら作業します。 もしあったらその部分は根元から切り取るか、その根のついている株は捨てます。 ダメージが大きいようでしたら、挿し芽をして株の更新を行います。

シャコバサボテン5_5.JPG

鉢に、ごろ石を敷いて根鉢を入れます。その隙間に新しい用土を詰めていきます。 (用土については「用土・肥料」ご参照ください) 他の鉢植え植物では植え替えの度に一回り大きい鉢を使っていきますが、 シャコバサボテンの場合は株自体がそれほど大きくならないので、鉢と株の バランスを考えて同じものに植え替えたりします。

用土は湿らせたものを使います。市販の「シャコバサボテンの土」を未開封で使う場合は 湿っているので良いのですが、そうでない場合は乾いてしまっている場合がありますので、 根を痛めないためにも必ず湿った状態にして使います。

用土を入れたら割り箸で隙間のないように詰めます。この時も根を傷つけないよう注意し、 あまりギュウギュウに詰め過ぎないようにします。

シャコバサボテン5_6.JPG

以上植え替えが終わったら水をやり、あまり暑くならないところで管理します。この時期 直射日光下ですと思わぬ高温になったりしますので注意します。また夜間は低温に なったりしますので、夜間は室内に取り込むか、最低気温が12℃~15℃以上に落ちついてくるまで 室内で育てるようにします。

根を切り詰めて株が弱っていますから肥料や薬剤は2週間は施しません。

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