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挿し芽

桜の花の散る頃

冬の間、屋内で管理していた株をいつ外に出せばいいのか迷う方もいるでしょうね。どこに置いて育てるかに書いているのでそちらを見ていただくとして、ボクは案外早く出してしまいます。最低気温が12℃から15℃あたりが安全でしょうけれど、今頃はまだ10度を下回る日があるのですが出しています。

部屋が狭いので(1K )ということもあるのですが、掃除や水やりの度に外に出していて、そのまま一晩置き忘れたりして。そして次の日からはよほど花冷えのする日ではない限りそのままになっていたりします。今年も3月20日から外に出していますし…。

もうすでに新芽を着けはじめていて、来週には芽摘みをして、その次の週には植え替えをするかなあ、と計画しています。今は親株とその子株が3鉢、合計4鉢あって、ま、それぐらいならすぐに終わりますしね。

多い時は親株が10鉢ほどあって、挿し芽の1年生がそれぐらいあったのですけれど。その年には何人かの人にもらっていただきました。プレゼントということでサイトでも応募いただいて何人かの人に送りました。

仕事で忙しかったり、ネット環境のない寮に住んでいたりで、ネットから遠ざかっていたので、その時の人たちとは連絡が途絶えているのですが、きっと大きく育っているのだろうと思っています。

あれも今頃、桜の花の頃でした。2002年でしたから、7年前。毎年、桜の花が散って「植え替えしなきゃなあ」なんて頃には、思い出しています。あの頃からボクの知識もほとんど進歩することはなかったのですが、またこのブログを綴ることによって、勉強していこうかなあと、思っています。

桜の花の散る頃

挿し芽の方法

挿し芽の目的と時期

株を増やすためや株の更新のためにさし芽を行いますが、特に株が古くなったり 購入された開花株などは根詰まりの状態にあり、根腐れによる枯死を起こしやすい 傾向にあります。毎年行う植え替えだけでは根詰まりを完全に解消することは難しい ですし、成長不適期に突然の根腐れによる株の損失を防ぐためにも挿し芽を行い、 大切な株を守っていきます。 通常の挿し芽の時期は摘葉した茎節を使いますから、新芽の出始める成長期の初期、 4月初旬以降になります。

挿し芽の方法

挿し穂(さしほ)の準備

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挿し芽に利用する挿し穂は、春に行う摘葉で出た茎節を使います。 写真のように一株でかなりの量を摘むことになりますので、これを利用します。 摘んだ直後に挿し芽してもかまいませんが、日陰の涼しい場所に一日置くことによって 根を出そうとする体質に変わり、発根しやすくなるようです。

<関連ページ>>>春の摘葉と秋の芽摘み

土に直接挿す方法

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茎節の半分を土の中に埋める感じで穴を掘って、その中に挿します。 発根時と成長期の土壌環境を変えたくないという理由から、使用する土は植え替えに 使うものを利用していますが、「挿し芽用の土」等の少し保水力のあるものの方が良い かもしれません。しかし過湿にすると発根する前に茎節自体が腐ってしまう場合もあります ので注意して下さい。直射日光の当らない場所に置いて管理します。

1の写真は6本並べて挿したものです。市販されている株はこれぐらいの密度で植えられているものが 多いです。それというのも生産者は挿し芽してからあまり時間をかけないで商品化しなければならな いだろうからと思われます。

2と3の写真は3本を少し間を空けて挿したものです。1のような密度で植えて育てると、 数年たつと根詰まり状態になってきますので、初めは少し貧弱に思えるぐらいの感じで育てて いくことをおすすめします。また3のようにペットボトルを利用した鉢を利用すると発根する 様子が分かります。

水苔を利用する方法

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水分を多く含みやすく通気性に富み、抗菌性があるために挿し芽自体が腐敗しにくいという ことと、発根後の移動や株姿を維持しやすいという理由から挿し床に水苔がよく利用されています。

方法は3本づつまとめて1組にします。まず各茎節間に隙間を作るために、間に水苔を一本入れて 重ねていきます(写真1~3)。そしてそれをまとめるようにして、もう一度水苔で包み、 最後に輪ゴムで軽くとめます。(写真4)3本1組にしたものを3つ作り(写真5)、それを1鉢分として ビニールポットなどに入れておきます。(写真6)

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直射日光の当らない涼しい場所に置いて、乾かさないようにします。土と違って水分量が 分かりやすいというのも水苔の良いところです。また写真7のように、水苔の挿し床に そのまま挿す方法もあります。いずれの方法も発根するまでは施肥はしないで管理します。 また商品名「ルートン」などの発根促進作用のある植物ホルモン剤を使用する場合は、 水に流れないように注意しなければなりません。

発根後の鉢上げなど

約1ヶ月後に発根します。根がでるまでは肥料は施しません。成長期ですので、新芽が出てきたら 発根したと思っていいでしょう。

土に直接挿した場合は、そのまま利用したビニールポットで育てて次ぎの年の春に植え替えをします。 成長の度合いによっては秋の成長期に一回り大きい鉢に植え替えてもいいでしょう。また秋には 蕾を着けるものも出てきますが、株を大きくするために蕾は取り除いたほうがいいと思います。 ですから秋の芽摘みはしません。

水苔を利用したものについては秋の成長期に鉢上げをします。約2ヶ月間の成長期に 土で育て、冬越しをさせるというのが一般的なようです。 それは暑い夏を前に、根を痛めるような作業はしたくないということからだと考えます。しかし 発根後しばらくしてから鉢上げして、涼しい環境で育てるのもいいかと思います。

用土については 「用土・肥料について」をご覧になってください。 どのように植えるかについては一本づつ挿したものも、三本まとめて水苔に包んだものも、 上記「土の直接挿す方法」の写真2のように3方向に向けて挿すといいでしょう。 株が育って大きくなったのをイメイジして植えるといいかと思います。

秋に鉢上げしたものは次ぎの年の春の植え替えはしないで、そのまま育てます。また どの季節においても、病気などで緊急をようする株の更新をしなければならない場合は 上記の方法で行い、成長期に準じた環境の元で管理するようにして下さい。

シャコバサボテンQ&A回答編(1)

1・屋外への移動時期

前年の霜が降りる前に室内へ搬入して管理していた株は、 最低気温が12℃~15℃になったら屋外の半日陰の場所へ移動させます。 12℃以上と書きましたが、その辺りが安全な温度帯ということです。霜害の危険性もなくなり 、低温障害の出難い温度帯となると10℃より少し高めの気温ということになるかと思います。
■関連ページ>>>どこに置いて育てるか

2・摘葉の時期とその方法

摘葉は新芽が出始める成長期の初期が最も適しています。ちょうど室内から屋外へ出す3月の 下旬から4月にかけて行います。目的は株の形を良くするためと、茎節の分枝を促し、茎節数を 増やし、花を密集させて咲かせるために行います。方法につきましては 「春の摘葉と秋の芽摘み」をご覧下さい。
■関連ページ>>>春の摘葉と秋の芽摘み

3・挿し芽の方法

挿し芽は摘葉をした茎節を使うと良いでしょう。ですから、屋外への移動 → 摘葉 → 挿し芽 の3つの作業を連動させて行うと効率的に作業できます。方法につきましては「挿し芽の方法」をご覧下さい。
■関連ページ>>>挿し芽の方法

4・植え替えの時期と方法

成長しはじめてから少し過ぎたあたりが一番良いようです。成長をはじめたばかりの頃ですと、出鼻をくじ かれるのかその後の成長に障害がでる場合もあります。夜間の気温が15℃になる4月中旬から下旬が 最適だと言われています。方法については「植え替え」の項をご覧ください。
■関連ページ>>>植え替え

5・病気や害虫予防

病気や害虫は付きにくい植物ですが、予防のために3ヶ月に一度、殺虫剤と殺菌剤を 散布します。薬剤については、 病害虫ナビ住友化学園芸株式会社さんのサイトに詳細がありますので一度ご覧になられると良いかと思います。 わたしも住化タケダ園芸の「オルトラン粒剤」と「ベンレート水和剤」を使用していま す。特に粒剤は鉢土の上にばら撒くだけなので便利です。他に殺虫剤と殺菌剤が ひとつになったスプレー式のものなども販売されていますので、少量の場合だと そちらのほうが便利かもしれませんね。

あとナメクジによる食害にも注意しましょう。予防薬を散布するなどしてナメクジを 近づけないようにします。特に地面に直接置いている場合は要注意です。
■関連ページ>>>殺虫・殺菌剤散布 / 病害虫ナビ /

6・水やりの方法

サボテンという名前が付いているので普通のサボテンのように思われるかたがいますが、 シャコバサボテンはそれほど乾燥に強くはありません。かといって加湿にすると 根腐れが起こるので、どの植物にも言えることだと思いますが、水やりは難しい 作業です。詳しくは「水やりの方法」をご覧下さい。
■関連ページ>>>水やりの方法

7・肥料

肥料は与えすぎても少なすぎても植物の成長に障害をもたらします。 シャコバサボテンの栽培では、基本的に4月から7月までの成長期にのみ肥料を施します。 詳しくは「用土・肥料」をご覧下さい。
■関連ページ>>>用土・肥料について

8・葉(茎節)が萎れている

根腐れや根詰まり、水不足により葉に十分に水分が行き届かない場合と、肥料濃度が 濃い時に起こる肥焼けが考えられます。根腐れや根詰まりになった株はいくら水やり しても株が水分を吸収できないので葉(茎節)が枯れていきます。シャコバサボテンの 生育障害のほとんどが水と肥料に起因するものです。葉が紫色になったり、腐ったように シワシワになったりするのは根腐れを疑ってみて下さい。特に販売されているものは ボリュームをつけるために一鉢にかなりの数の株を植えていますので、根詰まりが 起こりやすいです。
■関連ページ>>>用土・肥料について

9・葉と葉の間(茎節間)の発根

土に接していない部分から根が出てくることがあり、この根を気根と言います。 シャコバサボテンは根の部分に障害が起こり株が枯れそうになると、その上の茎節間から 気根を発生させて株を守ろうとします。要するに自然に挿し芽をする状態になります。 ですから気根が出てきたら根詰まりや根腐れ、あるいは水不足と考えてください。 また空気湿度が高い場合も気根の発生がみられますが、その場合も根が正常ではないと 考えていいと思います。

気根が出てきた時の対処法としては、植え替えて鉢土の通気性や排水性をよくしてあげる ことがあげられますが、春以外の植え替え時期を逃した場合は、鉢土の表面を少し耕して 通気性や排水性を高めます。また珪酸塩白土製品のミリオンなどを表面にばら撒きます。 その上で同じく珪酸塩白土製品のハイフレッシュを水やりのときに使用します。
■関連ページ>>>用土・肥料について 植え替え 水やりの方法

10・鉢土からの異臭

根腐れが起きているものと思われます。腐った根を取り除き、通気性・排水性の 良い鉢土に植え替えます。あまり大きい株でしたら株分けを行い、根詰まりを 予防します。鉢土から異臭がするということはかなり根腐れが進行していると 思われますから、出来るだけ早い処置が望まれます。腐っている部分が多いときは、 植え替えするとともに、元株はあきらめなければならないかもしれませんので、 挿し芽による株の更新も行い株を残すようにします。
■関連ページ>>>植え替え 用土・肥料について

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