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シャコバサボテンの栽培

春の摘葉と秋の芽摘み

シャコバサボテンの摘葉とは花や木でいう切り戻しのことで、先端の葉を摘み取る作業です。 秋に行う芽摘みは、先端に出てきた新芽を摘む作業で、どちらも似ているのですが、 その目的と方法が違います。

摘葉

摘葉の目的

花が終わり休眠期を経てシャコバサボテンは成長期に入ります。 摘葉をせずに、そのまま育てると葉が伸びてしまい、株の形が悪くなるのと、 その結果として茎節と茎節の間が広がり、 花と花との間隔が広くなります。 摘葉は茎節の分枝を促し、茎節数を増やし、花を密集させて咲かせるために行います。

摘葉の時期

摘葉の目的で書いたように、茎節の分枝を促し茎節数を増やすために行う作業ですから、 新芽が出始める成長期の初期が最も適しています。ですから3月の下旬から4月にかけて 行います。

摘葉の方法

摘葉は節のところを、ひねって摘み取ります。 先端の茎節1~3節を摘み取ります。この時、茎節が成長した様子を想像するといいでしょう。 「摘葉した状態から茎節が2、3節伸びる、そこに花が咲く」というイメージで行います。

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左が摘葉前の写真で、右が摘葉を終えたものです。 1節摘んだところもあれば3節摘んだところもあります。あまり無理して摘むと、 株自体を傷つける場合もありますので、慎重に行って下さい。また株が古くなると 茎節が固くなります。このような場合はハサミなどを使うとよいでしょう。

摘葉する時に、茎節が成長した様子を想像するといいでしょう。 「摘葉した状態から茎節が2、3節伸びる、そこに花が咲く」というイメージで行います。

芽摘み

芽摘みの目的

シャコバサボテンが花を咲かせる条件のひとつに、茎節の成熟があります。 先端の茎節が蕾を着けられるぐらい成熟するのには、発芽から40日以上を必要とします。 9月下旬が花芽分化期とすると、蕾を着ける先端の茎節は、少なくとも8月中旬以前に 発芽したものに限られるということです。(詳しくは「花を咲かせよう」)

「水やりの方法」で、「水やりを控えめにし、成長を止めて、 茎節の先端を熟成させる」と書きました。しかし、着蕾準備期である9月は成長期でもあり、 水やりを控えめにしても株は成長しようとして新芽を出します。 その新芽を摘んで成熟した芽だけを残し、株全体を一斉に開花させるために芽摘みを行うのです。 春の摘葉と違って、新芽だけを摘むのが秋の芽摘みです。

芽摘みの時期

上記のように株が蕾を着けようとする時期(花芽分化期)より少し前に行いますが、9月になったら 順次行ってもかまいません。着蕾の条件が揃えば、新芽は出てこなくなります。それは成長が 新芽を出すよりも、花を咲かせるということに向かうからです。

芽摘みの方法

春の摘葉と同じ方法で行います。

水やりの方法

水やりはどんな植物栽培でも難しいものです。シャコバサボテンの栽培においても、もっとも気を使う作業だと言えるでしょう。水やりは何日に何回と明言できるものではなくて、使用用土や栽培している気候などによって、いつやるかが変わってきます。以下に書いた水やりの方法を参考にして、あなたに合った水やりの方法をお探しになれば良いかと思います。

水やりの基本

水やりのタイミング

鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底から水が流れ出すくらいたっぷり与える。

水やりは午前中

特に冬は、10~12時の日中暖かい時間が適しています。

鉢皿に水をためない

水やり後鉢皿に水がたまったままだと、鉢土の水分が過多になり、根腐れを起こしやすくなります。鉢皿に水をためて鉢底から吸わせる方法はなるべくなら避けてください。

冬の水やりは室内で

戸外で行なうと、寒さの害を受けやすいので気をつけましょう。

成育パターンに合わせた水やり

シャコバサボテンの成育パターンは休眠期、成長期、成育不適期、開花着蕾期の4つに分かれます。これに合わせた水やりを行います。

休眠期(1月~3月)

休眠中の鉢土は乾かし気味にします。鉢土が乾いてさらに3~4日程待って行います。この時期は室内で管理していますので、室温が高いと自然蒸発分も多くなり鉢土も乾きやすいかもしれませんので、鉢土の様子をよく観察したほうが良いでしょう。水やりの回数も減って空気の乾燥する季節ですので、水やりのほかに、月に一度は霧吹きで株全体に水をかけるようにします。

しかし加湿器などで室内の湿度を調整している場合は、それほど神経質になる必要もないと思います。休眠期ですので、株に刺激を与えるようなことは避けたほうが良いでしょう。

成長期(4月~6月)

この時期には基本の水やりを行います。この時期においても鉢土の過湿には十分注意します。「鉢土の表面が乾いたら」というのが判断し難い場合は、鉢を持ち上げてその重さで判断するのもいいでしょう。また鉢土の表面を少し掘ってみると分かりやすいです。

成育不適期(7月~8月)

月上旬までは夏の暑さにより成育不適期となります。この時期注意しなければならないのは根腐れです。夏の高温期には鉢の中も暑くなります。そういった時期に過湿にすると根腐れを起します。ですから乾かし気味にします。梅雨には雨の当らない場所に置くのも重要なことです。

開花着蕾期(9月~1月)

蕾が着くまでは、成育不適期に引き続き乾かし気味の水やりを行います。この時期は気候的に成長期なので、株は新しい芽を出そうとします。蕾を着けさせるためには、その成長を止めて、茎節の先端を熟成させる必要があります。この時期を着蕾準備期と言ってます。蕾が着いたら、蕾の成長を促すために基本の水やりにします。開花中も基本の水やりを行います。

シャコバサボテンQ&A回答編(2)

11・根が黄色くなり腐っている

根腐れです。それまでに色々な症状があり、それで根を調べたのでしょう。鉢土から抜いているでしょうから、腐っている部分は捨てて植え替えましょう。また広範囲や株全体が腐っている場合は、挿し芽を行い株の更新を行います。回答編(1)の<10< 鉢土からの異臭 も参照して下さい。
根腐れは水のやり過ぎによる鉢土の過湿や、肥料濃度が高い場合、根詰まりによる場合などの原因で起こります。また季節に関わらず起こりますので、注意が必要です。このサイトの「水やりの方法」「植え替え」「土・肥料について」「挿し芽の方法」などを参考にしてください。

■関連ページ>>>水やりの方法/ 植え替え/ 土・肥料について/ 挿し芽の方法

12・葉の色が変わった

シャコバサボテンの葉の色が変わるというのは水、肥料、そして日光という植物の生育に必要な要素が多いか少ないかという場合に起こります。葉色が赤味を帯びていて紫色に近くなっているものは過湿による根腐か、水不足(この場合、根腐れによる給水不全も含みます)が原因の場合が多いです。要するに水に起因するものです。また葉色が薄い場合は肥料不足が原因か、水分不足の場合です。いずれにせよ水やりや施肥、置き場所などが適切ではない場合に起こりやすいです。根腐れの場合は上記「<11>根が黄色くなり腐っている」を参考に処置してください。肥料不足の場合は薄い肥料から施していきます。慌てて一度に濃い肥料を施すと根腐れを起こしますので注意が必要です。
また元のほうの茎節が茶色く硬くなるのは、株が古くなり茎節が木質化したものですから、病気ではありません。

■関連ページ>>>水やりの方法/ 土・肥料について

13・暑い時期の水やりと施肥

水やりは乾かし気味にします。暑い時期の水のやり過ぎは根腐れの原因となります。鉢土は乾かし気味にして出来るだけ涼しい場所に置きます。また、肥料も施しません。置き肥の場合は7月中旬には取り除くなどして、肥料効果が残らないようにします。

■関連ページ>>>水やりの方法/ 土・肥料について

14・9月初めなのに開花株が売られている

これは開花調整したものです。開花調整とは花を咲かせる条件を人口的に揃えてやり、開花時期を早めたりすることを言います。開花する条件はなど詳しくは 「花を咲かせよう(花芽を育てよう)」 をご覧ください。

方法としては「山上げ栽培」と言って、平地が暑い夏に高地に株を運んで育てる方法があります。山上げ栽培については岐阜大学、福井教授の 「戦場ヶ原の山上げ栽培」 に詳しい説明がありますのでご覧ください。

また最近、四季咲きのシャコバサボテンが開発されたようで 桜ガーデン さんのサイト見ることができますし、販売もしてます。

■関連ページ>>>花を咲かせよう(花芽を育てる)

15・買ったばかりの株の蕾が落ちた

シャコバサボテンは環境の変化にとても敏感な植物で、蕾が小さい程生育環境の変化の影響を受けやすく蕾が落ちるようです。特に購入された株が開花調整されたものであれば、自然開花の時期よりも早い開花ですので、高い気温により落蕾しやすくなります。

対処法としては、(1)購入時に蕾の大きいものを買う(2)出来るだけ涼しい場所で育てる(低温すぎると蕾の成長障害を引き起こしますので注意してください)などです。詳しくは「シャコバサボテンを買おう」の株の選び方をご覧ください。

■関連ページ>>>シャコバサボテンを購入

16・室内へ取り込む時期

10月下旬から11月にかけて室内へ搬入します。時期は「霜が降りる少し前」(ライチさん)「夜間の最低気温が10℃~13℃になったら」(NHK趣味の園芸)と、地域差などで少し時期がずれてくるかと思います。時期的に昼間の温度が20℃を超える日もありますので、室内に取り込んでも置く場所には十分注意します。特に蕾が着いたばかりの株は落蕾しやすい時期ですので、できるだけ涼しいところで寒くない場所での管理となります。

■関連ページ>>>どこに置いて育てるか

17・蕾が着きません

蕾が着き花が咲くには「短日」「温度」「茎節の熟成」の三要素が揃わなければいけません。詳しくは「花を咲かせよう(花芽を育てよう)」をご覧下さい。

■関連ページ>>>花を咲かせよう(花芽を育てる)

18・蕾が着く葉と着かない葉があります

上記回答<17<で書きましたが、蕾が着き花が咲くには「短日」「温度」「茎節の熟成」の三要素が揃わなければなりませんが、この場合蕾が着いているので「短日」「温度」の条件は揃ったのでしょう。蕾が着かない葉があるということは「茎節の熟成」したものと、しなかったものがあったと考えられます。熟成したものとは、発芽から40日以上過ぎた茎節ですから、それに達してない茎節にはこれから着くということになります。茎節の熟成度を一定にして、開花を揃えるために秋に芽摘みをおこないます。

■関連ページ>>>花を咲かせよう(花芽を育てる)/ 春の摘葉と秋の芽摘み

19・蕾が大きくなりません

蕾が着く頃から気温が下がってきます。そして室内へ取り込みが始まります。この時、今まで育てていた屋外の気温と室内の温度差が大きいと(室内のほうが高いと)蕾が落ちます。かといってあまりにも低いと蕾が成長しません。蕾が成長したものが花ですから、成長に適した環境に置かないといけません。ですから10℃ぐらいの温度がないと蕾はなかなか開花に向かいません。暖かい地方ですとこのような状況よりも落蕾のほうが多いのですが、寒い地方での栽培では寒さにより蕾が開花しないということが起こるようです。

また室内へ取り込む時期が遅くなってしまって、冷害にあってしまったということもありますので、取り込む時期についても注意しなければいけません。

気根が出てきた時の対処法としては、植え替えて鉢土の通気性や排水性をよくしてあげることがあげられますが、春以外の植え替え時期を逃した場合は、鉢土の表面を少し耕して通気性や排水性を高めます。また珪酸塩白土製品のミリオンなどを表面にばら撒きます。その上で同じく珪酸塩白土製品のハイフレッシュを水やりのときに使用します。

■関連ページ>>>花を咲かせよう(花芽を育てる)/ どこに置いて育てるか

20・白い花の株にピンクの花が咲いた

ホワイトクリスマスと言う白い花を購入した。翌年なぜかピンクの花が咲いた?花色の変化はどうして起きてしまったのでしょうか。白色の花には良く見られる現象です。

【例】スノーフレークは、花の中心が、ピンク色をしております。光量が、少なくなる程ピンクが濃くなるようです。原因は、明らかでは、ありませんが、一般に花芽分化後の生育温度が低いのが原因と思われます。通常(市販)は、夜間の温度が15度を保っているのに対して自然環境においては、気温が低下しているのです。どうしても低温期間が続いていまいます。他の品種ならそれでも綺麗に咲きますが、白花のみに関しては、着色してしまうのです。そこで、どうしても咲かせたい人は、花芽分化後の温度を高めに保って管理してみましょう。(ライチさんのワンポイント・テクニックです。)

シャコバサボテンQ&A回答編(1)

1・屋外への移動時期

前年の霜が降りる前に室内へ搬入して管理していた株は、 最低気温が12℃~15℃になったら屋外の半日陰の場所へ移動させます。 12℃以上と書きましたが、その辺りが安全な温度帯ということです。霜害の危険性もなくなり 、低温障害の出難い温度帯となると10℃より少し高めの気温ということになるかと思います。
■関連ページ>>>どこに置いて育てるか

2・摘葉の時期とその方法

摘葉は新芽が出始める成長期の初期が最も適しています。ちょうど室内から屋外へ出す3月の 下旬から4月にかけて行います。目的は株の形を良くするためと、茎節の分枝を促し、茎節数を 増やし、花を密集させて咲かせるために行います。方法につきましては 「春の摘葉と秋の芽摘み」をご覧下さい。
■関連ページ>>>春の摘葉と秋の芽摘み

3・挿し芽の方法

挿し芽は摘葉をした茎節を使うと良いでしょう。ですから、屋外への移動 → 摘葉 → 挿し芽 の3つの作業を連動させて行うと効率的に作業できます。方法につきましては「挿し芽の方法」をご覧下さい。
■関連ページ>>>挿し芽の方法

4・植え替えの時期と方法

成長しはじめてから少し過ぎたあたりが一番良いようです。成長をはじめたばかりの頃ですと、出鼻をくじ かれるのかその後の成長に障害がでる場合もあります。夜間の気温が15℃になる4月中旬から下旬が 最適だと言われています。方法については「植え替え」の項をご覧ください。
■関連ページ>>>植え替え

5・病気や害虫予防

病気や害虫は付きにくい植物ですが、予防のために3ヶ月に一度、殺虫剤と殺菌剤を 散布します。薬剤については、 病害虫ナビ住友化学園芸株式会社さんのサイトに詳細がありますので一度ご覧になられると良いかと思います。 わたしも住化タケダ園芸の「オルトラン粒剤」と「ベンレート水和剤」を使用していま す。特に粒剤は鉢土の上にばら撒くだけなので便利です。他に殺虫剤と殺菌剤が ひとつになったスプレー式のものなども販売されていますので、少量の場合だと そちらのほうが便利かもしれませんね。

あとナメクジによる食害にも注意しましょう。予防薬を散布するなどしてナメクジを 近づけないようにします。特に地面に直接置いている場合は要注意です。
■関連ページ>>>殺虫・殺菌剤散布 / 病害虫ナビ /

6・水やりの方法

サボテンという名前が付いているので普通のサボテンのように思われるかたがいますが、 シャコバサボテンはそれほど乾燥に強くはありません。かといって加湿にすると 根腐れが起こるので、どの植物にも言えることだと思いますが、水やりは難しい 作業です。詳しくは「水やりの方法」をご覧下さい。
■関連ページ>>>水やりの方法

7・肥料

肥料は与えすぎても少なすぎても植物の成長に障害をもたらします。 シャコバサボテンの栽培では、基本的に4月から7月までの成長期にのみ肥料を施します。 詳しくは「用土・肥料」をご覧下さい。
■関連ページ>>>用土・肥料について

8・葉(茎節)が萎れている

根腐れや根詰まり、水不足により葉に十分に水分が行き届かない場合と、肥料濃度が 濃い時に起こる肥焼けが考えられます。根腐れや根詰まりになった株はいくら水やり しても株が水分を吸収できないので葉(茎節)が枯れていきます。シャコバサボテンの 生育障害のほとんどが水と肥料に起因するものです。葉が紫色になったり、腐ったように シワシワになったりするのは根腐れを疑ってみて下さい。特に販売されているものは ボリュームをつけるために一鉢にかなりの数の株を植えていますので、根詰まりが 起こりやすいです。
■関連ページ>>>用土・肥料について

9・葉と葉の間(茎節間)の発根

土に接していない部分から根が出てくることがあり、この根を気根と言います。 シャコバサボテンは根の部分に障害が起こり株が枯れそうになると、その上の茎節間から 気根を発生させて株を守ろうとします。要するに自然に挿し芽をする状態になります。 ですから気根が出てきたら根詰まりや根腐れ、あるいは水不足と考えてください。 また空気湿度が高い場合も気根の発生がみられますが、その場合も根が正常ではないと 考えていいと思います。

気根が出てきた時の対処法としては、植え替えて鉢土の通気性や排水性をよくしてあげる ことがあげられますが、春以外の植え替え時期を逃した場合は、鉢土の表面を少し耕して 通気性や排水性を高めます。また珪酸塩白土製品のミリオンなどを表面にばら撒きます。 その上で同じく珪酸塩白土製品のハイフレッシュを水やりのときに使用します。
■関連ページ>>>用土・肥料について 植え替え 水やりの方法

10・鉢土からの異臭

根腐れが起きているものと思われます。腐った根を取り除き、通気性・排水性の 良い鉢土に植え替えます。あまり大きい株でしたら株分けを行い、根詰まりを 予防します。鉢土から異臭がするということはかなり根腐れが進行していると 思われますから、出来るだけ早い処置が望まれます。腐っている部分が多いときは、 植え替えするとともに、元株はあきらめなければならないかもしれませんので、 挿し芽による株の更新も行い株を残すようにします。
■関連ページ>>>植え替え 用土・肥料について

シャコバサボテンの育て方についてのよくある質問

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