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花を咲かせよう(花芽を育てる)

花が咲くための条件とは

前年に買ったシャコバサボテンを春夏と育ててきて、 いざ開花という時期になって蕾が着かないという話しを良く聞きます。 シャコバサボテンに限らず植物は、ある一定の条件の元に花が咲くという 本能を持っています。その条件とは、その植物が生まれた所で自然に 成育していると揃うものです。しかし どうしても育てる人間の都合というものが介入して、その条件が揃わず、 花を着けないということが起こります。

シャコバサボテンが花芽を着ける条件には3つあります。「短日」「気温」「茎節の成熟」 です。この条件が揃う時期を「花芽分化期」と言います。 「揃う時期」と書きましたが、言い換えれば「条件を揃えれば」花が咲くのです。 その3つの条件について述べます。

短日

短日とは昼の長さが夜よりも短いことを言います。シャコバサボテンは短日植物で、 短日になると花を咲かそうという成長に移っていきます。シャコバサボテンは一般的に、 12時間以上の夜に長さ(暗闇)になった時期に花芽を形成するという言われています。

【短日植物の限界暗期(花芽を作るのに必要な暗闇の時間)は、植物によって違います。 例えば同じ短日植物であるコスモスはシャコバサボテンよりも早く咲きます。 これはコスモスの限界暗期がシャコバサボテンのそれよりも短いということです。 シャコバサボテンにおいても、品種によって幾分違いはあると思います。】

自然に短日になる時期は、地域差があるとしても 9月下旬から10月上旬です。短日になったら花芽を形成するのですが、 これは季節だからという理由ではなく、暗闇が12時間あるという条件の元にですから、 12時間以上の暗闇であるという条件で連続して栽培しなければなりません。 ですからこの時期の夜間の置き場には、電灯などの生活光を避ける必要があります。

どうしても室内でしか置き場がないという場合や、屋外では霜の恐れもあるという 場合は、夕方から翌朝までダンボールなどで暗室を作って、その中に置くとよいでしょう。 このような方法を短日処置と言います。

気温

一般的には気温20度ぐらいが花芽分化の適温だと言われています。どのくらいの 気温で反応するかという資料はないのですが、栃木県戦場ヶ原の山上げ栽培の例を 見てみますと、最低気温12℃、最高気温26℃で花芽分化を行っています。 このことからやはり9月下旬頃からの気温が花芽分化に適していると考えられます。 短日期間もそうですが、低温遭遇期間も連続しなければなりません。ですから、9月中旬 から最低気温が10以下になる頃までは屋外で育てます。

茎節の成熟

新芽
先端についた新芽

どの茎節にも蕾が着き花が咲くのではなくて、発芽から40日以上過ぎた茎節に着蕾します。 ちょうど花芽分化期にあたる9月下旬から11月中旬にかけては、シャコバサボテンの成長する のに適した気候でもあります。花を咲かせる体になるとともに茎節を伸ばそうとする時期でも あります。成長不適気温になるまで、このまま成長を続けさせても良いのですが、 そうすると花がバラバラに咲いてしまいますし、成長が止まるわけですから、花芽分化もしない ものまででてきます。 ですから先端の茎節の成熟度を同じぐらいにして花を一斉に咲かせるために芽摘みを行います。 (「春の摘葉と秋の芽摘み」

写真は9月下旬に出た新芽です。これが成長して花芽を着けるまで成熟するのに 40日間、それから花芽分化するとなると12月中旬になります。ちょうど成長を 止めようとする時期になりますので、この新芽がそこまで成長できるかも定かでは ありません。ですからこの新芽を摘んで、新芽の着いている茎節に花芽を着けさせるのです。 芽摘みを行った株は成長を止めるために水やりは控えめにします。

以上花芽分化の3条件を述べました。この3条件を人為的に揃えて開花を早めたり しています。9月に出回っているシャコバサボテンがそうです。「山上げ」といって 夏に気温の低い高地に移動して育てる方法があります。野菜や果実などは 市場価値の高い時期に出荷できるように短日処理や低温遭遇をさせている ものもあります。

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